【2018年問題】そのとき学校はどうなるのか

「少子化時代」という言葉を聞くようになってから随分と年月が経ちました。

昨今では「2018年問題」が学校経営者を悩ませています。

これから「学校」はどうなっていくのでしょうか。

 

2018年問題とは?

2018年から18歳人口が大きく減少に転じることで、学校が経営難により倒産したり、学生確保競争が激化することを意味しています。今までも18歳人口が減少する時期はありました。その時は高校卒業後の進学率が上昇していったことにより専門学校・短大・大学は危機的状況から逃れることができたのです。しかし、2017年現在の進学率は既に80%を超えており頭打ち状態。さらに18歳人口そのものが減少していく訳ですから、学校経営が危機を迎えていることは間違いありません。

 

<18歳人口の推移>

1992年 205万人
2000年 151万人
2009年 121万人(17年間で84万人減少)
2014年 118万人(5年間で3万人減少)
2018年 117万人(2009年から横ばい状態)
2024年 110万人(6年後には7万人減少)
2031年  99万人(13年後には18万人減少)

2018年問題 18歳人口の減少

13年後の2031年の18歳人口(2013年生まれの子ども)は遂に100万人を下回り99万人になることが確実視されています。2018年から18万人も減ってしまうのです。地域によって人口減の差はありますが、学校へのダメージが深刻になることは間違いありません。現在の18歳人口でも定員割れをしている学校が多く、募集停止や閉校に追い込まれている学校も出てきています。今後は、学校の生き残りをかけた学生獲得競争が激化し、多くの学校が淘汰されていくことでしょう。

 

学校はどうなる?

18歳人口が減少すれば、受験生たちにとっては好都合な状況になります。競争相手が少なくなるのですから、ランクが高く有名な学校を志望する傾向が強くなるでしょう。そのような状況から「選ばれる学校」と「選ばれない学校」の二極化が進むことになり、学校は「選ばれる」ようになるための様々な対策を迫られます。

・広報活動の最適化
・入試制度の変更(AO入試は記憶に新しいところです)
・奨学金制度の充実
・寮やアパートの斡旋
・学部や学科の編成見直し
・カリキュラムの見直し
・企業との提携
・施設や設備の充実

入学希望者を一人でも多く増やすため、様々な対策を講じることが考えられます。ただ、学校が持っている財力と、将来の見通しが不透明なことから多額の投資が難しいところです。施設・設備の投資は数百万〜数千万円にもなりますが、投資しただけのリターン(学生確保)があるかどうか分かりません。しかもコンピュータやソフトウェアは、翌年には古くなってしまい「最新」とは言えなくなってしまいます。
勿論、これらの対策は必要な投資です。しかし、費用対効果・効果の継続性の視点から見るとリスクの高い投資とも言えるでしょう。更に「どの学校でも実施する内容」なので、強豪校に負けない特色を出すのが難しい部分でもあるのです。

 

学校が持つべき真の価値とは?

学校経営に携わっている方、教務の管理職に就いている方には、是非とも原点に立ち返って考えていただきたいのです。

学校が持つべき真の価値は「教育」にあります。カリキュラムや奨学金制度、設備などの付加価値を高めようとしても「教育」が欠けてしまうと「選ばれる学校」になることはできません。たとえ最新設備を導入しても、その設備を使って教育を行うのは教員。教員の授業力や指導力を高めない限り教育レベルは上がらず、学生満足度も高まらないのです。

もし、大病を患ったとき、選ぶ病院に求める条件は何になるでしょうか。
設備が新しいことですか?病室が綺麗なことですか?病院食が美味しいことですか?それは違います。「信頼できる優秀な医師」を求めて病院を選ぶはず。病院は医師の技術力によって選ばれるのです。これと同じことが学校にも言えるでしょう。

進学先を決定した生徒に「なぜその学校を進路先に選んだのか?」と尋ねると、常に「先生」の項目が上位に挙がります。「先輩たちが活き活きしていた」や「学校の雰囲気が合っていた」も重要な項目ですが、これらも結局のところ先生が創り出している価値なのです。学校が持つべき真の価値は「教育」、教育を創り出しているのは「教員」です。2018年問題を乗り切る「選ばれる学校」になるためには、教員のスキルアップが欠かせないのです。下級学校の生徒の心を射止めるのは最終的には「教員」だということです。

今後、学校の淘汰が進んでいくなか、人気のある教員(力のある教員)で構成された学校が生き残っていくことになるでしょう。

 

 

2018年問題の影響は、もう既に出始めています。
5年後、10年後も学生たちの笑顔があふれる学校として存続させ、少子化時代でも発展を続けるために、教員一人ひとりが力をつける時がきましたね。

 

育てるをもっと楽しく、ずっと楽しく。

オフィスコンパス

 

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