やる気がグングン出てくる授業「成長実感」その2
こんにちは!オフィスコンパスの天野です。
前回の投稿で、「成長実感を持たせる授業」についてお話しました。
成長実感が持てているかどうか…
これは生徒の立場で考えると、とても大切なことですよね!
もし、授業の中で成長実感を持たせることができていないのであれば、
授業の進め方を工夫しなくてはいけません。
座学の授業では、成長実感を持たせる工夫は色々と思いつくでしょう。
しかし、実習系の授業は、その工夫が結構難しいんです。
私は、デザインの教員でしたので、実習授業が半分以上を占めていました。
成長実感を持たせる工夫には苦労しましたが、数年かけて効果的な工夫を考え出しました。
教えない授業 〜実習科目編〜
実習授業でも「教えない作戦」が効果あり!
デザインの授業は、様々なデザインの知識やテクニックを教えて、
広告やポスターを作れるように育てるわけですが…
私の授業は「いきなり教えない授業」なんです。
どういうことかチンプンカンプンですね^^;;
<普通の授業>
1.デザイン知識を教える。
2.作品を作らせる。
3.評価する。
これが、普通の授業で、「教えたことを学生たちにさせてみる」という流れです。
<教えない授業>
1.いきなり作品を作らせる
何もデザイン知識がないので、ボロボロで0点の作品になります。
ここで生徒たちが自信を失ってしまっても構いません。(それが狙いでもあります)
2.評価
「とんでもないダメ作品でした」とズバリ言います。
「今はそれで良いんです!」とも言います。(このフォロー大切!)
「デザイン知識を得ることで驚きの進歩を遂げる!」と宣言します。
3.やっと教える
ここでやっと知識・技術を教えます。
「うまくできなかった自分が、この知識・技術で本当に良くなるのか?」
と興味津々の状態になります。
4.もう一度作品を作らせる
必要な知識・技術を得たので、生徒自身が驚くほど良い作品に仕上がります。
「知識を知ることで、こんなにも良い作品になるのか!」とビックリ。
「知識の大切さ」を身を以て感じることができる。
「もっともっと知りたい!」と知識欲が出ます。
5.再評価
どれだけ成長できたのか、細かく解説します。
4の「もっともっと知りたい!」という気持ちに火をつけることが重要です!
「授業を受けたことによって、自分の力がどれだけ上がったのか?」を実感させることができれば、
生徒たちは放っておいても勉強するようになります。
この状態は生徒たちにとっても良いことですし、先生も楽になって一石二鳥!!
是非、ご自身の授業にも「成長実感を持たせる授業」を取り入れてみてください。
数ヶ月後には大きな変化が起こりますよ〜。
育てるをもっと楽しく、ずっと楽しく。
オフィス コンパス