過去を聞いてあげる大切さ
こんにちは!オフィスコンパスの天野です。
来週から冬休み明けの授業が再開する学校も多いのではないでしょうか?
全国の先生のみなさーん♪
1月からも先生業頑張りましょう♪
さてさて、今日のタイトルは「過去を聞いてあげる大切さ」になっています。
話を聞いてあげたいんです。
専門学校で教員を19年間続けてきて、特に大切にしてきたことがあります。
それは、学生たち一人ひとりの「過去の話」を聞いてあげること。
・どんな道を歩んできたのか。
・どんな環境で生きてきたのか。
・どんなトラウマを持っているのか。
・どんな信念を持って生きているのか。
・何に悩み、何に感動し、何を恐れ、何を避けてきたのか。
聞きたいことを挙げると、きりがありません。
大変だけど外せませんでした。
全員の話を聞くのは大変な時間を要し、何日もかかります。
話が長くなるときは、一人に3時間以上かかることも多々ありました。
デスクワークもあって大変ではありますが、こればかりは外すわけにはいきません。
それだけ大切にしてきました。
過去もひっくるめて理解してあげる。
「現在の学生」とだけ付き合うのではなく「過去もひっくるめた現在の学生」と付き合っていくわけです。
そのために、学生たちの成り立ちとなる背景を知ることはとっても大切だと考えていました。
過去を知れば、今のことがよ〜く分かる。
過去の話を聞くと、様々なことが理解できます。
・なぜ今の思考パターンを持つようになったのか。…何を言われて育てられたのかが大きな原因
・なぜ●●に苦手意識を持っているのか。…苦手意識は過去の経験から。理由が分かればほとんど解決できる
・なぜ周りに心配りができるのか。…心配りなら良いが、気を遣ってばかりの子は気がかり
・なぜいつも笑顔で頑張れるのか。…笑顔すぎるのも気がかり
・なぜ人前で話すことを嫌がるのか。…人前を嫌がる理由は必ずある
・なぜ団体行動を嫌がるのか。…団体行動を嫌がる理由も必ずある etc.
「どうしてあげたら良いんだろう?」と悩むことがなくなりました。
その子の過去と現在を理解してあげることで、
様々な指導の場面で「どうしてあげたら良いんだろう?」と悩むことがなくなりました♪
一人ひとり違う、効果的な「注意」の仕方。
一人ひとり違う、効果的な「応援」の仕方。
一人ひとり違う、NGワード。
一人ひとり違う、元気ワード。
一人ひとり違う、勉強方法。
一人ひとり違う、生活環境。
一人ひとり違う、感受性。
これら一つでも多くのことを把握してあげることができれば、
その子が安心して登校し、楽しく勉強に取り組め、集中できるようにしてあげることができると実感しています。
いつ聞いてあげるか? 毎年「すぐ」でした。
新しいクラスを受け持つことになったら、早い段階(1ヶ月以内)で全員のことを把握したいですね!
善は急げ!私の場合、新年度が始まって「すぐ」時間を設けていました。
毎日1〜2人ずつ、4月中旬〜GW前までに3週間ほどかけて。
早い時期に設定して良かったと思います♪
「先生に知っておいて欲しい」ということや、「今悩んでることがあるんです」ということなど、
「すぐの段階」で聞いて良かった話が本当に多いんです。
年も明けて、次年度のスケジュール等を組まれる時期かと思います。
新入生の担任の先生は、生徒たちと個別ガイダンスできる時間を4月に組み込んでみてはいかがでしょうか?
「良好な人間関係を築くには、相手をよく理解することから始まる」
ビジネスの世界でよく聞く言葉ですが、先生と子どもたちの間でも同じ事が言えると思います。
担任と言えば親も同然。子どものことを理解してあげるのも当たり前ですよね♪
育てるをもっと楽しく、ずっと楽しく。
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