その子の個性を大切に
同じDNAの兄弟姉妹でも能力には個人差あり!
ましてや、他人同士なら個人差があるのは当たり前!
それが個性というものですネ!
兄弟でも違いあり
兄の小学4年生ヒロくんは、漢字が得意で宿題もバッチリ!
いっぽう…
弟の小学2年生カズくんは、漢字が苦手で宿題でも間違えちゃう。
子どもたちには一人ひとり個性がありますよね!
兄弟と言えど違いがあって当然。
だから、得意・不得意も違います。
そんなこと、分かってはいるけど…
ついうっかり、こんな発言
弟のカズくんに、こんな発言をしたことはありませんか?
『お兄ちゃんは出来てたのに、どうしてBくんは出来ないの?』
『お兄ちゃんが出来たんだから、Bくんも出来るでしょ!!』
『お兄ちゃんはちゃんと出来てたよ!』
『お兄ちゃんに比べてBくんは…』
これが「兄弟間の能力差に優劣をつけた発言」ですが、
この言い方が日常化してしまうと、本当に良くないですね…涙
優劣つけた発言が呼ぶ悲劇
兄弟(または友だちなどの他人)の間で、優劣をつけた発言を続けると…
弟のカズくんは劣等感に悩まされ、ダークな世界へ行ってしまいます。
- どうせ僕は何も出来ないんだ
- お兄ちゃんと比べて僕は駄目だ
- 頑張っても僕には無理なんだ
上の子に「劣」のレッテルを貼ってしまうと、もっと悲惨な結果を招きます。
『弟でも出来るのに、どうしてお兄ちゃんは出来ないの!?』
『弟が出来るんだから、お兄ちゃんも出来るでしょ!!』
『弟に比べてお兄ちゃんは…』
「下の子より出来ていない」という発言は、上の子の心を深く傷付けてしまいます。
子どもにもプライドがあるんです!
大人になっても引きずってしまう
劣等感を持ち続けて大人になったらどうなるでしょう?
- 新しいことに挑戦する意欲を失ってしまいます。
- 失敗することばかりを気にするようになります。
- 諦めやすく、投げやりな考え方になってしまいます。
- 出来る方法を考える前に、出来ない理由を考えるようになります。
- 臆病になって自発的に動けなくなります。
- 人目ばかり気にするようになってしまいます。
親にとっては悪意のない何気ない一言でも、子どもたちにとっては重大な一言になってしまう。
「これを言ったら、この子はどんな気持ちになるんだろう?」
当たり前ですが、子どもの気持ちを察してあげてください。
これは大人社会でも同様ですよね。
大切なポイント
- 一人ひとりの得意不得意にも個性があることを理解してあげましょう。
あなたにも不得意なことがあるのと同じように、子どもにも不得意はあります。 - 他の子と比較した発言はやめましょう。
優劣をつけた発言を続けても、不得意が得意になることはありません。
むしろ、逆効果になってしまうほうが断然多いのです。 - 他の子と比較するのではなく、その子の過去と比較しましょう。
1週間前、1ヶ月前、1年前、その子自身の「過去」と比較した発言に変えましょう。
「1ヶ月前に比べて、◯◯◯◯が凄く上手になったね!」 - 苦手なことこそ「褒めポイント」を見つけて褒めてあげましょう!
小さな成功体験の積み重ねが、苦手意識を消すことに大切です。
スポーツの世界など、「他人と競い合う」ことで自分を高めていく世界もあります。
しかし、事前に子どもたちに対して「動機付け」を行うことがとても大切です。
育てるをもっと楽しく、ずっと楽しく。
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