親が子どもに望むこと
こんにちは!
教育&子育てナビゲーター天野です。
今日は「子どもに望むこと」をお話したいと思います。
私が教員をしていた専門学校では、三者懇談を実施していました。
19年間で、少なくとも300名以上の親御さんとお話をしてきたと思います。
私が親御さんに質問する内容に、こんな質問があります。
「お子さんには、どうなって欲しいですか?」
この質問に対する答えはこんな感じです。
『いい会社に入ってもらって、安定した生活が送れたら…』
『好きな仕事に就いてもらえば…』
『何でも良いから、何かの役に立てる人になってほしい…』
『とにかく、明るく元気に生活してもらえれば…』
いまひとつハッキリしないので、更に質問します。
「いい会社って、どういう会社のことですか?」
「好きな仕事って、どんな仕事のことだと思われますか?」
「何かの役に立てる人って、例えば、どういう人ですか?」
「明るく元気に生活できれば良いんですか?」
更に突っ込んだ質問に対する答えはあやふやになっていきます。
『いい会社?そりゃぁ給料が高くて…』
『好きな仕事?いま勉強していることが活かせる…』
『役に立てる人?困っている人を助けられるような…』
『明るく元気だけじゃなくて…いい仕事に就いた上での…』
しつこいですが、更に更に質問を重ねてみます。
「給料が高いって、年収が幾らのことですか?」
「勉強してきたことが活かせない仕事は、全てダメですか?」
「困っている人を助けられる人になることが一番の望みですか?」
「いい仕事とは、どんな仕事のことを言われていますか?」
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
「本当に、それで良いんですね?」
しつこい質問…少し意地悪ですかね?
でも、ここは心を鬼にして質問を繰り返していきます。
こうやって質問を繰り返していくと、
親御さんの答えは、ある一点に集約されていきます。
何だかんだ言いましたが…
結局のところ…
子どもには「幸せ」になって欲しいんです。
ほとんどの親御さんが
『子どもに幸せになって欲しい』
という答えに辿り着きます。
思い返してみると、子どもがまだまだ幼い頃…
子どもに対する望みは「幸せになってね!」というシンプルなものだったはず。
まさか、3歳の子どもに「良い会社に就職してね!」なんて思わなかったでしょ?
ところが、子どもが大きくなるにつれて様々な「望み」がオプションのように付いてきます。
時には、その「望み」が子どもたちの可能性を奪ってしまうこともあるのです。
良い会社、勉強が活かせる仕事、誰かの役に立つ…
これらは「どうなって欲しいのか?」の答えにはなりません。
答えにたどり着くための、一つの手段に過ぎません。
そんな「一つの手段」に拘り過ぎてしまうと、子どもが進むべき道を誤ってしまうかも知れません。
幸せになるための手段(子どもの可能性)は、他にいくらでもあるのです。
それに気付いた親御さんは、こう言われます。
「私って、どうしてこんなに変なところに拘ってたのでしょう…」
では、最後の質問です。
「幸せな人」って、どんな人のことでしょうか?
この答えは、次回【育NAVI 09】で♪
少し考えてみてくださいネ!
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